前回、サッカーのプロフェショナルな監督の厳しさを書いたが、一昨日、FC東京の新監督に篠田善之氏が就任するとの発表があった。
篠田氏は甲府市出身。現役時代はアビスパ福岡の守備的MFとして活躍した。小瀬のスタジアムで何度も見たが、小柄だがよく動き回るバランサーとして活躍していた。2004年の引退後、福岡のコーチとなり、のちに監督就任。2010年にJ2で3位となり、J1に昇格したが、成績不振のためで2011年のシーズン途中で解任された。
実を言うと、篠田氏は僕が今務めている高校の出身である。(正確に言えばその前身の高校だが、もう一つの前身高と共に同窓会は一体化されているので「出身者」となる)その縁で、J1に昇格したときに高校を訪問してくれたことがあった。僕はずっと進路指導やキャリア教育の仕事に携わってきたので、卒業生や出身者との関わりがある方だ。その時も、篠田氏とお会いできて、在校生へのメッセージを色紙に書いていただいた。氏は「克己」と書かれた。その色紙は今も進路指導室に飾ってある。
アビスパ福岡を去った後、FC東京のコーチになったことは知っていたが、今回の城福浩氏解任後に新監督に就任するとは全く予想していなかった。だから驚いたのだが、勤務校の出身者であるので、やはり祝福したい気持ちが強い。
FC東京はビッグクラブ。福岡や甲府とは違う。サポーターからのプレッシャーも強い。就任しても、成績低迷から脱することができなければすぐに解任されてしまうだろう。プロフェショナルな監督の宿命だ。
「克己」という言葉を記した篠田善之監督。サッカー監督という仕事はものすごく厳しい。だからこそ、監督としての「己」に打つ勝つことが何よりも大切なことなのだろう。
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