1月と2月は、シアターセントラルBe館で三本の映画を見た。「チャップリン」と「小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版」はドキュメンタリー映画、「旅の終わりのたからもの」も実話に基づく映画だった。
「チャップリン」
チャーリー・チャップリンのルーツを探究したドキュメンタリー映画。監督は孫のカルメ
ン・チャップリン。息子のマイケル・チャップリンを中心に家族が出演して、極貧の少年時代からスイスで暮らした晩年までをたどる。
チャップリンがロマの血を引いていたこと、それを誇りにしていたことが印象に残った。
彼の持つアウトサイダー性と彼の出自との関わりを理解することができた。
「小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版」
八ヶ岳の山小屋の小屋番を描いたドキュメンタリー映画。深澤慎也監督。2025年のTBS番組「小屋番 KOYABAN 八ヶ岳に生きる」をもとに新たな映像やインタビューを追加した劇場版。美しいが厳しくもある大自然の中で働く小屋番の生活を知ることができた。
私の住む甲府盆地からは八ヶ岳がよく見える。中学校の林間学校で八ヶ岳の最南端の編笠山に登ったことがある。僕の唯一の登山経験だ。標高は2,524m。頂上近くでは急坂や岩場があり、備えられていたロープを掴んで登っていった。下山時に眼下に広がる八ヶ岳高原の風景に魅了されたことを覚えている。その編笠山の小屋番も登場した。
「旅の終わりのたからもの」
1991年、ホロコーストを生き抜いた父とニューヨーク生まれの娘がポーランドを訪れ、家族の歴史をたどるロードムービー。オーストラリアの作家リリー・ブレットの実体験に基づく小説の映画化。監督はドイツのユリア・フォン・ハインツ。
家族が暮らしていた家屋やアウシュビッツ=ビルナケウ強制収容所が父の記憶の場所となる。過酷で残酷で重苦しい記憶だが、映画の最後ではその記憶がある程度まで父娘に共有されることになる。その結果、父は記憶から少し解放されたのかもしれない。記憶とその解放ということを考えさせられた。
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