公演名称

〈太宰治「新樹の言葉」と「走れメロス」 講座・朗読・芝居の会〉

公演概要

日時:2025年11月3日(月、文化の日)開場13:30 開演14:00 終演予定 15:30/会場:こうふ亀屋座 (甲府市丸の内1丁目11-5)/主催:甲府 文と芸の会/料金 無料/要 事前申込/先着90名 *下記の申込フォームからお申し込みください。

公演内容

公演内容:第Ⅰ部 講座・朗読 「新樹の言葉」と「走れメロス」講師 小林一之(文学研究 山梨英和大学特任教授)朗読 エイコ、第Ⅱ部 独り芝居 「走れメロス」俳優 有馬眞胤(劇団四季出身、蜷川幸雄演出作品に20年間参加、一篇の小説を全て覚えて声と身体で演じる)・下座(三味線)エイコ

申込案内

下記の申込フォームから一回につき一名のみお申し込みできます。記入欄に ①名前 ②メールアドレス  ③メッセージ欄に「11月3日公演」と記入して、送信ボタンをクリックしてください。(ご要望やご質問がある方はメッセージ欄にご記入ください) *申し込み後3日以内に受付完了(参加確定)のメールを送信しますので、メールアドレスはお間違いのないようにお願いします。3日経ってもこちらからの返信がない場合は、再度、申込フォームの「メッセージ欄」にその旨を書いて送ってください。 *先着90名ですので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。 *申込者の皆様のメールアドレスは、本公演に関する事務連絡およびご案内目的のみに利用いたします。本目的以外の用途での利用は一切いたしません。

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2016年3月31日木曜日

ある感慨-メレンゲ『火の鳥』5

 一昨日29日の夜、前回の記事を書き上げた時に、ちょうどその頃終えているはずの大阪Loft PlusOne Westでの『クボノ宵』がどうだったか気になり、Twitterのリアルタイム検索を見ると、アンコールで『若者のすべて』『火の鳥』が続けて歌われたことを知った。昨夜30日の京都SOLE CAFEでも本編の最後にこの二曲が歌われたそうだ。

 『火の鳥』についての一連のエッセイを書き始めた時点では、『若者のすべて』との関係は意識していなかった。しかし、この歌を聴き直していくうちに、『火の鳥』の向こう側から『若者のすべて』の歌詞が浮かび上がってきた。クボケンジと志村正彦が、歌と歌とによって対話しているように感じた。すべて、一人の聴き手としての僕の恣意にすぎないが、一昨日昨日の二夜、クボケンジがこの二曲を歌ったという出来事は感慨深い。
 それでも、このような出来事は思いがけなく起こるからこそ、かけがえのないものになる。聴き手がそれを求めすぎてはならないだろう。そんなことも思う。

 正直に書くと、この『火の鳥』の音源を聴いたり、MVを見たりするのは辛い。普段は聴くことも見ることもない。この文を書くにあたり、二年ぶりに視聴することになった。歌の印象が少し変化した。歌詞の一節に「世界には愛があふれてる」とある。この歌にも愛があふれている。

 今年も桜が開花した。志村正彦『桜の季節』の季節の到来だ。この歌は投函されることのない「手紙」がモチーフの一つになっている。
 『火の鳥』もまた、クボケンジが志村正彦に宛てた手紙、言えなかったことを言おうとする手紙、それも投函されることのない手紙だ。

 歌そのものが手紙に擬えられる。手紙は宛先に届く。
 鳥は手紙を受けとる。
 鳥は「火の鳥」となる。

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