2026年7月29日水曜日

5月・6月のBe館「幕末ヒポクラテスたち」「グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション」「サンキュー、チャック」

 5月と6月は、甲府のシアターセントラルBe館で三本の映画を見た。


幕末ヒポクラテスたち




 幕末、京都郊外の村。蘭方医の大倉太吉(佐々木蔵之介)、漢方医の荒川玄斎(内藤剛志)、太吉の弟子となり後に蘭方医となる相良新左(藤原季節)の物語。京都の医大生の群像劇「ヒポクラテスたち」の大森一樹監督が企画したが、2022年に逝去。その後、大森監督の助監督を務めたことのある緒方明監督が遺志を継ぎ制作したそうである。

 西岡琢也の脚本が素晴らしく、役者も充実している。人間のドラマとして楽しめると共に、幕末の医学の歴史や医療の厳しい現実もしっかりと伝えている。 


グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション




 「グランド・イリュージョン」(2013年)「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」(2016年)に続く「グランド・イリュージョン」シリーズの第3作。ルーベン・フライシャー監督。マジシャン集団フォー・ホースメンが華麗なイリュージョンで巨大な敵に立ち向かう。

 今回、この第3作を見るために第1作と第2作を配信で見てからBe館に向かった。三つの作を通して見なければ理解できないところもあるが、単独作として鑑賞しても楽しめるだろう。映画館ならではの映像と音響の迫力を堪能した。


サンキュー、チャック




 スティーブン・キングの2020年発表の短編小説「チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ」をマイク・フラナガン監督が映画化した作品。次々と地球を襲う災害によって世界が終わりを迎えつつある時に、「素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という謎の広告がテレビで大量に流れる。
 映画はチャックの人生を遡っていくが、ダンスのモチーフの展開やダンスシーンはとても美しい。チャックが亡くなると共に、チャックが見ている世界はもちろんのこと、チャック以外の人々(何らかの関わりのあった)が見ている世界も同時に崩壊していく、という哲学的テーマを探究している。私という存在と世界という存在との根源的な関係を考えさせる作品だった。


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