「日本語のロック」という歌の枠組みの中で、志村正彦・フジファブリックを遡行していくと、四人囃子を経由して、早川義夫・ジャックスという源流に行き着くと、私は考えている。このテーマは、しっかりと時間をかけて準備した上で書くことにしたい。
その早川義夫と佐久間正英(四人囃子、プラスチックス、早川義夫とのユニットで活躍、プロデューサーとしても高い実績を持つ。2008年7月、「四人囃子×フジファブリック」というライブがあり、志村正彦とも共演している)のコンサートが、アメリカのシカゴ大学の日本文学研究のプログラムの一つとして開催される。その生中継ストリームのウェブページは、http://ijpan.ncsa.illinois.edu/ で、シカゴ時間で10月18日(金)19:30、日本時間では10月19日(土)午前9:30から始まる。
ストリーム中継があることはつい先ほど知ったのだが、このブログを読んでいただいている方で、明日午前9時30分からネットと接続できる環境にいらっしゃる方には、ぜひこのライブを聴いていただきたいと思う。一つの歴史が開かれる経験をすることになるだろうから。
ウェブの紹介頁には、ジャックスについて、「The Jacks released two classic albums of original songs that probed the existential angst of Japanese youth in the 1960s.」と記されていた。アメリカの「日本文学研究」という視座から、ジャックスの音楽を「1960年代の日本の若者の実存的な不安」を探求したという批評の言葉がもたらされたことは非常に興味深い。日本の外側から、日本の内側を、日本の音楽を見つめ直す視点から学ぶことは多いだろう。志村正彦、フジファブリックについても、「 Fujifabric International Fan Site 」が試みているように、英語への翻訳という実践や日本の外部からの視点で考察することもこれから重要になる。
とにかく、明日の9時30分が待ち遠しい。何を感じ、考えるのか。このLNでも記してみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿