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2022年10月6日木曜日

10月16日サッカー天皇杯決勝 ヴァンフォーレ甲府VSサンフレッチェ広島

 ヴァンフォーレ甲府のことをこのblogでは久しく書いていない。調べたら2018年8月が最後だった。もう4年前になる。この間の成績は、2018年J2・9位、2019年J2・5位、2020年J2・4位、2021年J2・3位。ここ3年で順位をを上げてきたのだが、今年は現在18位とかなり低迷している。攻撃では圧倒し、枠内シュートも多いがなかなか得点できないうちに、相手のワンチャンスで失点というパターンが続いている。ところが、昨日、鹿島スタジアムで開催された天皇杯準決勝で鹿島に1―0で勝利して、10月16日の決勝に進出することになった。甲府のサポーターを24年間続けてきた僕としては、2005年のJ1初昇格に次ぐ喜びだった。

 昨日は仕事があったのでテレビでの応援。予想通り、鹿島にボールを支配されるが、ときどきカウンター攻撃が機能し、ほぼ互角の戦い。後半37分、ニキ(浦上仁騎)がDFの背後にキック、ジュンマ(宮崎純真)が走り、絶妙なトラップからGKをかわして落ち着いてシュート。ゴール! この先制点を奪い、守り切った。全体を振り返れば、攻守の切り替えが早く、小さいエリアでのパス交換を通じて、効果的な攻撃を繰りだしていた。ニュースでは「ジャイキリ」「下克上」、鹿島の監督からは「大失態」とか言われているが、そうではない。もちろん、鹿島は強豪であり、チームの総合力で甲府を上回っているのは確かだが、それで勝負が決まらないのがサッカーの面白さ、醍醐味。甲府の守備が持ちこたえれば勝つ可能性はあると僕は思っていた。札幌、鳥栖、福岡のJ1勢を複数得点で破ってきた攻撃力には優れたものがあるからだ。

ヴァンフォーレ甲府@vfk_official には、

 ⭐️クラブ初の天皇杯決勝進出⭐️
 地方クラブの挑戦は続きます。
 喜びを噛み締め、次に向かいましょう💙❤️
 現地や山梨、それぞれの場所から応援ありがとうございました。

とある。平日夕方にもかかわらず、2000人の甲府サポーターが鹿島に駆けつけたそうだ。

Yahooには、〈「興奮したよ!!」J2甲府の「男泣きの決勝進出動画」に感動の声続々! 対戦相手や他クラブのサポも巻き込み14万回再生!〉という記事(サッカー批評編集部)もあり、勝利の瞬間の映像が話題になっている。


 天皇杯決勝の相手はサンフレッチェ広島。会場は横浜スタジアム。本来なら元旦の恒例行事だが、今年はワールドカップがあるためにこの日程となった。会場も新国立競技場でないことが残念だが、これは仕方がない。

 何度か引用したが、志村正彦は2009年12月5日付の日記で、VF甲府のJ1初昇格についてこう書いている。

  京都前のり。民生さんと合流し、飲みに行く。
  民生さんサッカーの話、超詳しい。俺、全然分からん。
  今、甲府はどうなってるんだ?
  甲府がJ1に上がった日は嬉しくて乾杯したな、そういやあ。

 京都でのライブの前夜、奥田民生と合流し、サッカーの話題となったようだ。〈甲府がJ1に上がった日は嬉しくて乾杯した〉というのは山梨愛が深かった彼らしい言葉だ。


  サンフレッチェ広島には、昨年甲府に期限付きで在籍して大活躍した野津田岳人、甲府でプロキャリアをスタートさせた柏好文(山梨県出身)、佐々木翔(日本代表)、今津佑太(山梨県出身)がいる。甲府の監督を三年間務めた城福浩は昨年まで広島の監督だった。そういうわけで、J1の中では最も親しみを感じているチームだ。その広島と対戦するのも、なんというのか、少し複雑でもあるが、とても楽しみでもある。

 さらに言うと、広島で思い浮かぶのは奥田民生のこと、甲府・山梨ではもちろん志村正彦である。つまり、ヴァンフォーレ甲府VSサンフレッチェ広島は、志村正彦VS奥田民生でもある、と勝手に考えている。

 今日、チケットを購入した。10月16日午後2時キックオフ。横浜スタジアムに行って、天皇杯決勝を楽しみたい。


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