最初にこの前放送されたBSテレビ東京『あの年この歌 3時間スペシャル 名曲~レア曲 昭和・平成ベスト100』の映像を振り返りたい。『若者のすべて』映像(月刊MelodiX! 2007/11/24)で次のテロップが表示された時のことである。
桜井和寿 草野マサムネ 柴崎コウ 奥田民生など
多くのアーティストにもカバーされた名曲「若者のすべて」
これを見た瞬間、何かが足りないと思った。何だろうかと考えたらすぐにあることに気づいた。槇原敬之の名がないことだ。言わずもがなであるが、彼が違法薬物所持の疑いで逮捕されたことの影響であろう。
数多くある『若者のすべて』カバーの中で、槇原versionの評価が高いことは衆目の一致するところであろう。『Listen To The Music The Live ~うたのお☆も☆て☆な☆し 2014』DVDにライブ映像を収録。昨年10月リリースのカバーベストアルバム「The Best of Listen To The Music」に音源収録。昨年11月放送のNHK「SONGS」で『若者のすべて』を歌い、コード進行に言及しながらこの歌を絶賛した。槇原敬之は『若者のすべて』ルネサンスの中心にいるアーティストである。
槇原敬之の逮捕を知った時に『若者のすべて』を次の一節が思い浮かんだ。
世界の約束を知って それなりになって また戻って
「世界の約束」、世界には約束があり法がある。若者はその「約束」に対して「それなりになって また戻って」というように行きつ戻りつして大人になっていく。五十歳の槇原はまだ「世界の約束」を守りきれてない。まだ「若者のすべて」の只中にいるのかな、というのが正直な感想だった。アーティスト特有の悩みや不安はあるだろう。それでも「世界の約束」の中で生きていかねばならない。素晴らしい歌い手であるから、いつの日かまた『若者のすべて』を歌う機会が戻ってくることを期待したい。
この件に関連して考えたことがある。この番組はすでにNHK甲府とNHKBSでオンエアされたが、冒頭部分でNHK「SONGS」の槇原敬之『若者のすべて』の歌とコメントの映像の一部が使われている。気になるのは、明日のNHK総合の放送でこのシーンがどうなるのかということだ。
このシーンは削除されるのだろうか。そうなるような気がするが、番組を見るまでは分からない。そのことに特別な関心があるわけではないが、やはり気になるところではある。
「若者のすべて」のすべての中で様々な出来事が起きるのかもしれない。
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