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2024年7月21日日曜日

フジファブリック活動休止、山梨での報道。[志村正彦LN347]

 7月3日、フジファブリックの活動休止が発表され、いろいろなメディアでその事実が報道されたが、特にその続報となるものはなかったようだ。今日は地元山梨での報道についてここで記しておきたい。


 7月4日の山梨日日新聞で次の記事が掲載された。

 フジファブ活動休止へ 「残されたライブに全身全霊」
 ロックバンド「フジファブリック」は3日、2025年2月で活動を休止すると公式サイトで発表した。「残されたライブの一本一本、一曲一曲に全身全霊をささげたい」とコメントしている。
 バンドは00年、富士吉田市出身の志村正彦さんを中心に結成され、04年にデビユ-。09年に志村さんが急逝した後、3人で活動を続けてきた。
 志村さんの誕生日と命日に合わせ、富士吉田市は代表曲「若者のすべて」「茜色の夕日」のメロディーを市防災行政無線の夕方のチャイムで流している。


  7月11日、NHK甲府の朝のニュース番組で「若者のすべて」のチャイムの報道があった。甲府局のHPには映像もある。その記事を紹介するが、最後に〈来年2月で活動休止することを公式ホームページで発表しています〉とある。

 志村正彦さん「若者のすべて」夕方チャイムで流れる 富士吉田
ロックバンド「フジファブリック」で活躍し15年前に亡くなった志村正彦さんの誕生日にあわせ、地元の富士吉田市では10日、ふだん、夕方に流れるチャイムが代表曲の「若者のすべて」に変わりました。
志村正彦さんは富士吉田市出身のミュージシャンで、ロックバンド「フジファブリック」のボーカルとして世代を超えて愛される曲を発表しましたが、15年前に29歳の若さで亡くなりました。
地元の富士吉田市は、志村さんの音楽の魅力や功績を語り継ごうと誕生日の7月10日の前後に毎年、ふだんの防災行政無線で流す夕方のチャイムを、代表曲のひとつ「若者のすべて」に変更しています。
志村さんが育った下吉田地区にある富士急行線の下吉田駅には10日、地域の人や全国から訪れたファンなどおよそ40人が集まりました。
そして午後6時が近づいて降り続いていた雨がやみ、曲が流れ始めると、集まった人たちはチャイムの音色を動画に収めたり、じっくり聴き入ったりしていました。
東京から訪れた20代の男性は「志村さんの曲は学生時代から10数年聞き続けているので、人生を一緒に歩んできたように感じている。志村さんの出身である富士吉田市でチャイムが聞けたことに感動しています」と話していました。
「若者のすべて」のチャイムは今月13日まで夕方6時に流されます。
フジファブリックは志村さんの死後も活動を続けていましたが、来年2月で活動休止することを公式ホームページで発表しています。


 7月16日のYBSワイドニュースでは「フジファブリック活動休止へ  志村正彦さん 時を超え愛される歌」と題して、7分弱の特集が放送された。

 富士吉田のゆかりの地、同級生のコメント、下吉田駅のチャイムの様子などが紹介された。曲は、「茜色の夕日」「陽炎」「若者のすべて」が流された。ファンの一人が〈今年のチャイムは休止の発表もあってちょっと複雑な感じはするんですけど、でも歌は消えないので変わらず応援したいなっていう気持ちでここに来ると志村君になんか会えるような気がしたので来ました〉と語っていた。フジファブリック活動休止という発表を受けて、今年の夏のチャイムは特別な響きがあったのかもしれない。


 このような状況があり、このところ自然にフジファブリックの軌跡を振り返ることになった。アルバムに関して言えば、2004年のメジャーデビューから2024年まで12枚がリリースされたことになる。

 1. 2004年11月10日   『フジファブリック』
 2.   2005年11月 9日    『FAB FOX』
 3.   2008年1月23日    『TEENAGER』
 4.   2009年4月 8日     『CHRONICLE』
 5.   2010年7月28日    『MUSIC』
 6.   2011年9月21日    『STAR』
 7.   2013年3月6日      『VOYAGER』
 8.   2014年9月3日      『LIFE』
 9. 2016年12月14日  『STAND!!』
10. 2019年1月23日  『F』
11. 2021年3月10日  『I Love You』
12. 2024年2月28日  『PORTRAIT』


 志村正彦が中心となって制作した『フジファブリック』『FAB FOX』『TEENAGER』『CHRONICLE』および『MUSIC』までの5枚と、それ以降の山内総一郎・金澤ダイスケ・加藤慎一の3人体制の『STAR』『VOYAGER』『LIFE』『STAND!!』『F』『I Love You』『PORTRAIT』の7枚に分けられるのだが、僕は『STAND!!』以後のアルバム、つまりこの十年間に制作されたアルバムについては断片的にしか聴いてこなかった。

 いくつかの理由があって、8月4日開催の〈フジファブリック20th anniversary SPECIAL LIVE at TOKYO GARDEN THEATER 2024「THE BEST MOMENT」〉に行くことに決めた。2014年の「フジファブリック 10th anniversary Live at 日本武道館」以来のフジファブリック体験になる。

 そこで最近は、『STAND!!』『F』『I Love You』『PORTRAIT』を中心に、3人体制のフジファブリックの作品を時間軸にそって聴いている。いろいろと感じること、考えること、気づいたことがあるのだが、それについては「THE BEST MOMENT」ライブの終了後に書いてみたい。


【追記 7.30】7月16日のYBSワイドニュースの内容が、〈【特集】フジファブリック志村正彦 バンドは休止発表も…故郷に息づく“変わらぬ記憶” 山梨県〉というweb記事になっています。

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