公演名称

〈太宰治「新樹の言葉」と「走れメロス」 講座・朗読・芝居の会〉の申込

公演概要

日時:2025年11月3日(月、文化の日)開場13:30 開演14:00 終演予定 15:30/会場:こうふ亀屋座 (甲府市丸の内1丁目11-5)/主催:甲府 文と芸の会/料金 無料/要 事前申込・先着90名/内容:第Ⅰ部 講座・朗読 「新樹の言葉」と「走れメロス」講師 小林一之(山梨英和大学特任教授)朗読 エイコ、第Ⅱ部 独り芝居 「走れメロス」俳優 有馬眞胤(劇団四季出身、蜷川幸雄演出作品に20年間参加、一篇の小説を全て覚えて演じます)・下座(三味線)エイコ

申込方法

右下の〈申込フォーム〉から一回につき一名お申し込みできます。記入欄の三つの枠に、 ①名前欄に〈氏名〉②メール欄に〈電子メールアドレス〉③メッセージ欄に〈11月3日公演〉とそれぞれ記入して、送信ボタンをクリックしてください。三つの枠のすべてに記入しないと送信できません(その他、ご要望やご質問がある場合はメッセージ欄にご記入ください)。申し込み後3日以内に受付完了のメールを送信します(3日経ってもこちらからの返信がない場合は、再度、申込フォームの「メッセージ欄」にその旨を書いて送ってください)。 *〈申込フォーム〉での申し込みができない場合やメールアドレスをお持ちでない場合は、チラシ画像に記載の番号へ電話でお申し込みください。 *申込者の皆様のメールアドレスは、本公演に関する事務連絡およびご案内目的のみに利用いたします。本目的以外の用途での利用は一切いたしません。

2020年12月28日月曜日

レスリー・ウェスト

 12月23日、レスリー・ウェスト(Leslie West)の75歳の生涯が閉じられた。

 僕の「ロックの時代」の原点のバンド、マウンテンのギタリスト・ボーカリストだった。

 70年代前半、マウンテンは日本でも人気があった。1973年8月来日。以前も書いたことがあるが、当時14歳の僕は一人で甲府から東京まで出かけた。会場は日本武道館。初めてのロックコンサートだった。ネットにその日のライブ音源があった。記憶はほとんど薄れているのだが、かすかな印象が残っている。ものすごい重低音というものを初めて経験した日でもあった。フェリックス・パッパラルディ(Felix Pappalardi)の重厚なベース音とレスリー・ウェストのメロディアスな美しい音色のギターが響ひあうはずだったが、この日は彼の調子がよくなかった。完璧なギターやボーカルにはほど遠かった。この日本公演を契機に再結成するが、結局1974年末に完全に解散した。レスリーとフェリックスの求める方向性が異なったことが原因のようだ。

 レスリー・ウェストのギターといえばギブソン・レスポール・ジュニア。ギターの演奏は素晴らしいものだったが、それ以上に彼のボーカルに惹かれていた。独特の声に突き動かされるようにして、言葉が解き放たれていく。今でもハードロック系のボーカルでは(もちろんギターでも)レスリー・ウェストが最高だと思っている。もっとも、当時、マウンテンの音楽は「ハードロック」というよりも「ヘヴィロック」と呼ばれていた。字義通りの「heavy rock」が彼らのサウンドにはふさわしい。

 70年代前半という時代的な制約があり、youtubeを探しても良い映像がないのだが、その中ではドイツのテレビ番組「Beat-Club」の映像がレスリー・ウェストの当時の雰囲気をよく伝えている。ドラムスはコーキー・レイング(Corky Laing)、キーボードはスティーヴ・ナイト(Steve Knight)。マウンテンが最も輝いていた時代の演奏だろう。70年代前半のロックは、言葉のほんとうの意味での、激しくて重い、響きと揺れがあったのだ。


  Mountain - Don't Look Around (1971)


  

Don't look around
'Cause I'm never coming back
It's high time
You saw the last of me

You thought I was a whiner
I'd forgotten where to go
I had no place to lay my head to rest
I had to go

Don't look around
'Cause I'm never coming back
It's high time
You saw the last of me

Whoah
Had to change my mind
You're going to change my mind 

Now I'm working all day long
I'm singing for my food
Baby, you know that I've got everything I need

I've given all I can
The rest belongs to me
Fact was it didn't matter
Just who I had to be

Don't look around
'Cause I'm never coming back
It's high time
You saw the last of me

Whoah
Had to change my mind
You're going to change my mind

I'm gunnin' right on through the town
Don't need you anymore
Now I think I'll turn my back and walk away from you

We're livin' in the country
Doing everything we please
I don't want you comin' round swirling up a be

Don't look around
'Cause I'm never coming back
It's high time
You saw the last of me

Whoah
Had to change my mind
You're going to change my mind

Written by: FELIX PAPPALARDI, GAIL COLLINS, LESLIE A. WEINSTEIN, SANDRA L. PALMER

  
  フェリックス・パッパラルディは1983年に死去。享年43歳。それから37年の時が経ち、レスリー・ウェストが亡くなった。享年75歳。
 マウンテンの楽曲は旅や航海のモチーフが多かった。二人の人生はかなり異なるものとなったが、二人は音楽に愛でられて旅立っていったのだろう。
 僕の身体の底を貫いているロックの重奏音に、フェリックス・パッパラルディとレスリー・ウェストの音と声がある。これまでもこれからも鳴り続けるだろう。



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