ページ

2016年2月27日土曜日

ヴァンフォーレ甲府 暫定首位!

 今日2月27日、サッカーJ1が開幕した。日程の関係で2月末からのスタート。二十年近く、ヴァンフォーレ甲府のサポートをしているので、「春はJ1開幕に乗って」という感覚が僕にはある。

 今日はアウェイでVS神戸。結果はYahoo! ・スポニチアネックスの記事「残留争い常連・甲府が暫定首位!王者・広島黒星発進 波乱のJ1開幕」にあるように、素晴らしいものとなった。おそらく「一日天下」となるのだろうが、それでも「首位」という位置は嬉しい。毎年、J2降格かJ1残留かの闘いを強いられているチームを愛する身としては、「一日」でも「瞬間」でも「暫定」でも何でも、「1位」は輝かしいのだ。

 以前はアウェイゲームの試合にも「旅」をかねて時々出かけていたが、ここ数年はほとんど行かなくなった。このblogを始めてから、土日のいずれかはこのエッセイを書いたり、そのための調べものをしたりの日々なので、時間のゆとりが少なくなったからだ。それでもホームの試合はかなりの回数応援に行く。

 午後3時キックオフ。スカパー!での観戦、いや、応援。
 柏から戻ってきたクリスティアーノは以前より献身的に守備をする。独りよがりなところが影を潜め、周りも生かす。新加入のニウソンは自ら切り開く力はないが、ポストプレーが巧みでフィニッシュへの起点となれる。3年目の稲垣祥は運動量が凄い。前線でのバランサーとして動き回る。シュートは上達したようだが、相変わらず決まらないのが彼らしい。長崎から新加入の黒木 聖仁が一番の収穫かもしれない。上背もあり、判断も速い。昨年より、中盤でのプレッシングの位置がやや高くなった。パスセンスも良く、センターMFとしての潜在力が高い。

 甲府のシステム。5-4-1の3ラインの守備ブロックは強固。山本英臣、津田琢磨、土屋征夫の年齢合計「111歳3バック」は健在(というか進化している。ちなみに土屋は41歳でJ1選手の最年長)。神戸はほとんど攻撃の形を作れなかった。ボールの出し所がなく、困惑している様子だった。
 甲府は守備でボールを奪うと、素早くサイドを経由して、クリスティアーノ・ニウソン・稲垣の3人で攻撃する。シンプルで分かりやすい形だが、実践するのは難しい。今日は高速カウンターが決まり、2対0、ほぼ完勝の内容だった。出来過ぎのような気もする。J1で開幕を迎えるのはこれで七回目だが、今日が初勝利だった。

 佐久間悟監督がシーズン当初から監督として指揮するのはは今年が初めて。昨年と同様、GMとの兼務だ。過去三回は途中での就任だったので、今年は最初から自らの構想を活かすことができた。しかし、予算はJ1最低規模、お金があまりない、専用練習場がない、自前のクラブハウスがないという「ないないづくし」の環境の中でチームを作らねばならない。佐久間悟監督兼GMが甲府のために一番闘っている。佐久間さん、良かったね。これからもお願いします。

 なんだか甲府らしくないような、それでも、形としては甲府らしいような、開幕戦の勝利だった。それでも、今年も「残留を争う」一年になるのは間違いない。
 ぎりぎりの闘いを大いに楽しむ。その境地にだどりつかなくては、甲府のサポーターとは言えないのだろう。
 そして、毎年、甲府の降格を予想しながらその予想がことごとく外れている数多くのサッカー評論家・解説者の「見識の無さ」を笑い飛ばすのも愉しみだということを付け加えたい。(サッカー評論家には「降格」はないのでしょうか?などど問いたい気がする)

 なお、名古屋グランパス監督に就任した小倉隆史も、今日監督デビューを初勝利で飾ることができた。彼は2003年から2005年までの3年間、J2時代の甲府に在籍し活躍した。日本人選手で人気も実績もある選手が加入したのは彼が初めて。有り難かった。将来を嘱望された彼は怪我が原因で不運な選手生活を送ったが、やはりスターとしての輝きがあった。試合前の練習でピッチに登場するときの彼の独特の仕草が忘れられない。小倉監督、初勝利おめでとう!

0 件のコメント:

コメントを投稿