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2020年4月12日日曜日

フジファブリック『桜の季節』[S/R001]

 「コロナ危機」への対策として、勤務先の山梨英和大学は「緊急クローズ」宣言を出した。学生・関係者の来校が原則禁止。教職員の自宅研修・自宅勤務も始まっている。今、五月以降の遠隔授業の準備に追われている。

 この危機の中で自宅勤務となった方はまだ幸せだろう。通勤して勤めざるをえない方の感染への不安、仕事を奪われて自宅に留まざるをえない方、住む場所がない方の不安と窮乏を思うと、心が痛む。言葉にはどうしても現実との隔たりがある。書くことには距離がある。軽さも伴う。なんともいえない気分になるが、僕にできることはこのblogを続けることしかないので、その原点を確認して歩みを進めたい。

 以前から考えていたことを始めたい。ロックを聴き始めてからもう四十数年の歳月が経った。その間に聴いてきた数々の名曲がある。中にはもう忘れられてしまったような作品もある。また、比較的最近聞いてとても気に入った曲もある。
 このような状況下だからこそ、ネットの映像や音源を活用して、それらの名曲を紹介したい。説明はあまりしないで歌詞を載せるというスタイルでいきたい。

 シリーズ名は「Songs to Remember」の略記[S/R]にした。この名は、Scritti Politti スクリッティ・ポリッティの1982年のアルバム『Songs to Remember』から取った。学生の頃愛聴していたアルバムだ。 "Jacques Derrida" という歌もあって、愉快でラディカルな作品だった。

 一曲目は何にしようと数日考えていた。[S/R]は邦楽、洋楽を問わず、時代もジャンルも関係なく取り上げていく。それでもこの季節にやはり思い浮かんだのは、2004年4月14日リリースのフジファブリック『桜の季節』だ。16年前の曲になる。

 今年の春は、桜を見ることもなく、桜が過ぎ去っていった。日常の風景が少し異なって見えてきた。
 志村正彦は、「ならば愛をこめて/手紙をしたためよう」と歌っている。この「ならば」の前に挿まれる仮定の言葉は無限にあるのだろう。




 フジファブリック 『桜の季節』 
  (作詞・作曲:志村正彦)


  桜の季節過ぎたら
  遠くの町に行くのかい?
  桜のように舞い散って
  しまうのならばやるせない

  oh ならば愛をこめて
  so 手紙をしたためよう
  作り話に花を咲かせ
  僕は読み返しては 感動している!

  桜の季節過ぎたら
  遠くの町に行くのかい?
  桜のように舞い散って
  しまうのならばやるせない

  oh その町に くりだしてみるのもいい
  桜が枯れた頃 桜が枯れた頃

  坂の下 手を振り 別れを告げる
  車は消えて行く
  そして追いかけていく
  諦め立ち尽くす
  心に決めたよ

  oh ならば愛をこめて
  so 手紙をしたためよう
  作り話に花を咲かせ
  僕は読み返しては 感動している!

  桜の季節過ぎたら
  遠くの町に行くのかい?
  桜のように舞い散って
  しまうのならばやるせない

  桜の季節過ぎたら
  遠くの町に行くのかい?
  桜のように舞い散って
  しまうのならばやるせない



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