ページ

2013年12月31日火曜日

2013年 [諸記]

 2013年も今日で終了となります。一昨日、この《偶景web》のページビューが40,000を超えました。このブログ自体は昨年12月末の開設ですが、実質的に始まったのは3月からなので、10ヶ月で4万ビューという数になります。数字に少しこだわりがある理由は、この数が、志村正彦の歌への関心を示す数値の一端になるかもしれないからです。

 毎日、ツイッターやブログで彼についての語らいが書き込まれています。そのたくさんの語らいの中で、私たちの《偶景web》もわずかばかりの「位置」を獲得することを目標に書き続けてきました。
 形式はチームブログですが、週に1,2回発行のネット上の「志村正彦リトルマガジン」(デジタル大辞泉によれば、「リトルマガジン」は「少数の読者を対象として、主に実験的、前衛的な作品を載せる非営利的な文芸・評論雑誌」を指します。実質がまだ伴っていませんが、目標となるコンセプトです)を目指しています。特に、「志村正彦ライナーノーツ(LN)」は、1回の分量が多く、表現力の限界ゆえに、分かりにくい文も入り込んでいるので、それにも拘わらず、読んでいただいている方には本当に感謝を申し上げます。

 この一年、私の「志村正彦LN」が66回、藤谷怜子の「ここはどこ?-物語を読む」が6回、「《偶景web》について」が今回を含め4回、計76回、5日に1回のペースでの掲載となりました。書きたいことはたくさんありますが、現状ではこのペースで精一杯です。持続することが肝心なので、それを果たすことは何とかできているでしょうか。

 ただし、取り上げた歌は、私の方が『若者のすべて』『ペダル』『夜明けのBEAT』の3曲、藤谷の方が『Surfer King』『Strawbarry Shortcakes』『打ち上げ花火』『ないものねだり』の4曲ということで、合わせても7曲にしかなりません(テーマ的にあるいは間接的に言及した曲は他にもありましたが)。「志村正彦LN」では彼に関わるイベントや番組、ゆかりの深い音楽家のライブや作品についても積極的に書いてきたので、この曲数となりましたが、それにしても遅々たる歩みではあります。彼の曲数には限りがあるという現実からすると、ゆっくりとしっかりと味わうように考えるように歩き続ける方がいいのだと自分に言い聞かせてはいますが。

 最後に、今年の現実の出来事を振り返りたいと思います。
 なんと言っても、この夏が「志村正彦の夏」だったことが一番の思い出となります。7月の『茜色の夕日』チャイムのイベント、NHK甲府の特集ニュース、山梨日日新聞の記事、『サマーヌード』を始めとする様々な番組での楽曲使用。夏の名曲が多い彼にふさわしいこの夏の盛り上がりでした。
 私たちも、志村正彦と親しい方々との出会いがあり、絆が深まったことに何よりも感謝しています。全く知らないところでも、人と人とは、その想いと想いとは、深くつながっているのだということを認識できた一年でもありました。

 来年は、フジファブリックのメジャデビュー10周年という記念すべき年になります。
 「志村正彦の夏」を越えて「志村正彦の春夏秋冬」になればいいな、などと勝手に願っていますが、私たちがなすべきことはこの《偶景web》を継続していくことだと考えております。

 本年はどうもありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿