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2013年12月10日火曜日

今朝、NHKのラジオで。(志村正彦LN 62)

  今朝、同僚が「朝のNHKラジオで、フジファブリックの曲がかかってましたよ」と教えてくれた。(時々、そんな情報をいただくことがあり、感謝です。)
  12月は、自然に志村正彦を想う時節になっているのだろう。
 

 調べてみると、NHKラジオ第1 放送の「すっぴん!」(月~金・朝8:00~11:50)火曜担当の津田大介氏が『パッション・フルーツ』を選曲して放送してくれたらしい。
 それにしても、朝+NHK+ラジオ第1+『パッション・フルーツ』という組合せは、シュールだ。

  津田大介氏というと、若手の「論客」として知名度が高い人。なぜ彼がフジファブリック?と思い、検索してみると、次のツイート「津田大介@tsuda」[https://twitter.com/tsuda]の記録が見つかった。

 12月25日 20:47:44
 あまりに突然過ぎて……。今年は何かやっぱりおかしい。

 フジファブリック志村正彦、12月24日に急逝 http://j.mp/8wLVgX

 12月25日 20:51:50
 「TEENAGER」と「CHRONICLE」は本当によく聴いたアルバムだったので、

 いろいろ信じられない。

 12月25日 20:55:03
 毎年これくらい年の瀬になると「今年はたくさん亡くなったなー」と思うけど、

 でも今年は特別な気がする。何なんだゼロ年代。

 最初に言及されている、ナタリーの記事「フジファブリック志村正彦、12月24日に急逝」[http://j.mp/8wLVgX]は「2009年12月25日 20:44」に配信されているので、津田氏の投稿時刻「20:47:44,20:51:50,20:55:03」は、非常に即時的な反応であり、「あまりに突然過ぎて……。」という信じられない気持ちがリアルに伝わってくる。引用するのがためらわれるくらいに。

 津田氏のような言論の人(彼にはネットと音楽関係の著作もあるので、音楽には詳しいのだろうが)が、「TEENAGER」と「CHRONICLE」を「本当によく聴いたアルバム」と発言していることに、少しばかりの驚きと共に、仲間を見いだしたような素直なうれしさも感じる。そして、「何なんだゼロ年代」という言葉には、この人らしい悲痛な想いと世代論的な捉え方が込められている。

 もう少し探すと、「ここ数年はフジファブリックが好きでした。」[2010-11-13]、「日本のバンドではカーネーションとGREAT3、最近ではフジファブリックが好きでした。海外だとXTCとか。最近だとMEWが好きですね。」[2011-05-02]というツイートもあった。

 津田大介氏のフジファブリック愛にあふれる言葉だ。
 XTC好きであれば、『TEENAGER』と『CHRONICLE』好きであることも頷ける。(私は80年前後にリアルタイムでXTCに触れた世代であり、『Black Sea』や『English Settlement』をすごくよく聴いていた。翳りのあるポップでひねくれた「ニューウェイヴ」バンドの筆頭格だった。当時は「パワーポップ」という言葉はなかった。今振り返ると、XTCからフジファブリックへという大きな流れがあるようにも思う)

 津田氏がつぶやいたように、「ゼロ年代」の音楽という視点から、志村正彦を、フジファブリックを捉えることも重要なのだろう。いつかそういう視点で考えてみたい。

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