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2014年1月5日日曜日

試みの試み (志村正彦LN 67)

 2014年が開けてから、年末に続き、ここ山梨では穏やかな日々が続く。NHK『ゆく年くる年』が北口本宮富士浅間神社からの中継をするなど、世界文化遺産登録の影響か、例年以上に、年末年始の番組や紙面で富士山が取り上げられている。

 昨年の登録決定以来、富士吉田生まれの志村正彦が存命であれば、「フジファブリック」がさらに注目されたのにと思うことがある。富士ファブリック会社由縁の「富士」「フジ」を冠にしたバンド名と、志村正彦の感受性の原点となった富士北麓地域の自然、春夏秋冬や草花をモチーフにした素晴らしい作品群は、富士山の自然と文化とのつながりを、人々に訴える力を持つ。それは、分かりやすいイメージとしてにすぎないのかもしれないが、人々の関心をひきつけることにはなっただろう。
 
 去年、山梨では国民文化祭が開催されたが、志村在籍のフジファブリックであれば、式典等でのライブ演奏が絶対にあっただろう。まだまだ知名度が低い地元山梨で、志村正彦・フジファブリックを知る契機が確実に増えたように思う。(詮無いことではあるが、やはりそのことを書いてしまう自分がいる)でも、こんなことを記すこと自体が、字義通り、「後ろ向き」の発想だろう。何かをなすために、遅すぎるということはない。(そうそう、「It's never too late 」というフレーズは英米のロックの歌によくあるではないか)

 今年は、このブログ以外に、私が暮らしているこの山梨という場で、志村正彦・フジファブリックを、もっともっと知ってもらい、聴いてもらううために活動していくことを考えている。何ができるかは分からないので、ここに何も具体的に書けないのだが、その意志だけは記しておきたい。
 小さな試みになるだろうが、言葉の活動だけではなく、現実の活動を模索していくことも重要だと、それなりに年齢を重ねてきた私も考えるようになった。

 もちろん、主な活動の場は、この 《偶景web》であることに変わりはない。週に1回ないし2回程度の更新を目標に、言葉の活動を続けていくこと。志村正彦が創りあげた歌の言葉の解析を中心に、偶発的な経験、偶景のようなものを織りまぜて、《文》を刻んでいきたい。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

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