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2019年12月15日日曜日

「志村正彦がのこしたもの」[志村正彦LN242]

 一昨日12月13日、『ヤマナシ・クエスト 若者のすべて~フジファブリック志村正彦がのこしたもの~』を見た。

 山梨県限定の放送だったのでご覧になっていない方が多いと思われる。録画その他の方法で視聴できる機会もあるだろうから、内容についてここで記すことは控えたい。数々の貴重な映像や証言があったので、志村正彦そしてフジファブリックのファンにとって必見の番組である。
 NHK甲府放送局のHPではこう紹介されていた。


NHK甲府放送局では、志村が亡くなってから10年となる2019年12月、ミュージシャン志村正彦が私たちに一体何を残したのか?志村の生涯や彼が生んだ音楽に心を動かされた人々への取材を通じ、番組でお伝えしていきます。


 確かにその通りの構成だった。時間をかけて丁寧に取材されていた。NHK甲府放送局の制作スタッフには敬意を表したい。しかし一言だけ率直な感想を書かせていただく。やはり、焦点が絞り切れていなかった気がする。どうしてなのか。「志村正彦が私たちに一体何を残したのか?」というのが難しいテーマであるからだ。そこに行き着く。一つの番組が追いかけるられるものには自ずから限界があるので、それはそれでいいとも言えるが。NHK甲府には今回だけでなく今後もこのテーマを追究してもらえればありがたい。

 繰り返すが、「志村正彦が私たちに一体何を残したのか?」というのは深くて重いテーマである。それは彼の作品を愛する私たち一人ひとりの心の中にある。これからもあり続ける。

 この番組を見終わって、「志村正彦」が「僕」に何を残したのかという問いが浮かんできた。意外なことでもあるが、このような問いかけを自らに課したことは今までなかった。どう答えたらいいのだろうか。さまざまな言葉が去来するのだが、単純な一つのものが最もふさわしいことに気づいた。今、《偶景web》という場でこの文を書いている行為そのものである。
  2012年12月にこの場は始まった。7年が経つ。持続することが応答することだと信じている。




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