公演名称

〈太宰治「新樹の言葉」と「走れメロス」 講座・朗読・芝居の会〉の申込

公演概要

日時:2025年11月3日(月、文化の日)開場13:30 開演14:00 終演予定 15:30/会場:こうふ亀屋座 (甲府市丸の内1丁目11-5)/主催:甲府 文と芸の会/料金 無料/要 事前申込・先着90名/内容:第Ⅰ部 講座・朗読 「新樹の言葉」と「走れメロス」講師 小林一之(山梨英和大学特任教授)朗読 エイコ、第Ⅱ部 独り芝居 「走れメロス」俳優 有馬眞胤(劇団四季出身、蜷川幸雄演出作品に20年間参加、一篇の小説を全て覚えて演じます)・下座(三味線)エイコ

申込方法

右下の〈申込フォーム〉から一回につき一名お申し込みできます。記入欄の三つの枠に、 ①名前欄に〈氏名〉  ②メール欄に〈電子メールアドレス〉  ③メッセージ欄に〈11月3日公演〉とそれぞれ記入して、送信ボタンをクリックしてください。三つの枠のすべてに記入しないと送信できません。(その他、ご要望やご質問がある場合はメッセージ欄にご記入ください)申し込み後3日以内に受付完了(参加確定)のメールを送信します。3日経ってもこちらからの返信がない場合は、再度、申込フォームの「メッセージ欄」にその旨を書いて送ってください。 *〈申込フォーム〉での申し込みができない場合やメールアドレスをお持ちでない場合は、チラシ画像に記載の番号へ電話でお申し込みください。 *申込者の皆様のメールアドレスは、本公演に関する事務連絡およびご案内目的のみに利用いたします。本目的以外の用途での利用は一切いたしません。

2025年4月20日日曜日

NHK「心をつむぐオルゴール~山梨・盲学校の春~」

 今朝、NHK総合テレビの「Dear にっぽん」というドキュメンタリー番組で「心をつむぐオルゴール~山梨・盲学校の春~」が放送された。

 60年前から、山梨県立盲学校ではオルゴールが卒業生に贈られる。毎年、匿名の女性から卒業生の数を尋ねる電話があり、卒業式の前に学校に配達される。山梨ではローカルニュースでしばしば報道されていたので、このオルゴールのことを知っている方も多い。60年という年月の間続いていることもあり、以前、この贈り主は二代目の方だと新聞に書かれていたと記憶している。おそらく家族の方が引き継がれているのではないだろうか。

 匿名という行為のゆえに、もとより誰かに知られることを目的とはしていない。純粋な贈り物である。今日は全国放送で取り上げられ、広く知られることになっただろう。この事実が視聴者にも贈り物として届けられることになった。このかけがえのない贈り物はそのようにして《心》を贈り続けるのだろう。


 毎年、オルゴールの曲は変わる。三人の方とその家族が番組に登場し、パッヘルベルの「カノン」、「星に願いを」、ビートルズ 「レット・イット・ビー」のメロディが「心をつむぐ」ものとなっていく。盲学校卒業後の人生とオルゴールの曲が織りなされるように時が流れてゆく。

 番組のHPでは「女性は盲学校の生徒たちを思い、その気持を受け取った生徒たちもまた女性のことを思う心の交流が広がっています。「人を思いやる優しさ」や「人が人を思う尊さ」・・・大切な気持ちに気づかされます」とある。確かにその通りの内容なのだが、「優しさ」「尊さ」という言葉では言い表せないほど、心に深く深く迫るものがあった。


 再放送が4月24日(木) 午前1:25〜午前1:51にある。インターネットのNHKプラスでは、4月27日(日)午前8:49 まで配信される。 ぜひご覧になっていただきたい。


 我が家はこの盲学校の近くにある。この盲学校の隣には山梨ライトハウスや青い鳥支援センターという支援団体もある。高校生のときに自転車での通学途中で、バス停で白杖をついた男性をよく見かけた。その方の姿が強く印象に残っていた。

 やがてかなりの年月を経てから再びそのバス停の前を車で通勤するようになって、あるとき、その男性の姿を再び見かけた。髪の毛には白いものが混じっていた。白い盲導犬を伴っていた。

 元気でいらっしゃるのだ。そう心の中でつぶやいた。高校生のときからは二十数年くらいの時が経っていた。とても嬉しかった。そして懐かしいような気持ちにも包まれた。

 以前勤めていた高校では毎年、この盲学校と隣にある山梨県立甲府支援学校との交流会を行っていたので、生徒を引率して訪ねて交流したこともある。盲学校と支援学校の生徒が高校の学園祭に遊びに来ることもあった。そういう経験もあり、この二つの学校には親しみがある。

 このオルゴールの贈り物には、人の人生に寄り添い、さりげなく、ときには強く支える音楽の力を感じる。


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