公演名称

〈太宰治「新樹の言葉」と「走れメロス」 講座・朗読・芝居の会〉の申込

公演概要

日時:2025年11月3日(月、文化の日)開場13:30 開演14:00 終演予定 15:30/会場:こうふ亀屋座 (甲府市丸の内1丁目11-5)/主催:甲府 文と芸の会/料金 無料/要 事前申込・先着90名/内容:第Ⅰ部 講座・朗読 「新樹の言葉」と「走れメロス」講師 小林一之(山梨英和大学特任教授)朗読 エイコ、第Ⅱ部 独り芝居 「走れメロス」俳優 有馬眞胤(劇団四季出身、蜷川幸雄演出作品に20年間参加、一篇の小説を全て覚えて演じます)・下座(三味線)エイコ

申込方法

右下の〈申込フォーム〉から一回につき一名お申し込みできます。記入欄の三つの枠に、 ①名前欄に〈氏名〉②メール欄に〈電子メールアドレス〉③メッセージ欄に〈11月3日公演〉とそれぞれ記入して、送信ボタンをクリックしてください。三つの枠のすべてに記入しないと送信できません(その他、ご要望やご質問がある場合はメッセージ欄にご記入ください)。申し込み後3日以内に受付完了のメールを送信します(3日経ってもこちらからの返信がない場合は、再度、申込フォームの「メッセージ欄」にその旨を書いて送ってください)。 *〈申込フォーム〉での申し込みができない場合やメールアドレスをお持ちでない場合は、チラシ画像に記載の番号へ電話でお申し込みください。 *申込者の皆様のメールアドレスは、本公演に関する事務連絡およびご案内目的のみに利用いたします。本目的以外の用途での利用は一切いたしません。

2024年3月6日水曜日

Eric Andersen「Blue River」[S/R010]

 年齢を重ねるにつれて、自分が聴いてきた過去の音源を振り返ることが多くなった。ほとんど自分のために、というようなものだが、あまり顧みられることのない素晴らしい作品についてこのブログで紹介することが、新しい聴き手をつくりだすこともあるかもしれない。そう考えて、《Songs to Remember[S/R]》の投稿を再開したい。前回は2020年6月だったので、四年近いブランクを経てのリスタートになる。

 Eric Andersen、エリック・アンダースンは、1943年、アメリカのピッツバーグで生まれた。シンガー・ソングライターの先駆者で、1972年2月リリースの「Blue River」は彼の代表曲である。青い川の流れに人生を重ね、〈Keep us safe from the deep and the dark  深い暗闇から私たちを守れ〉という想いが繊細な声で歌われる。この純度の高い抒情が彼の持ち味だ。

 ネットにある当時の音源を添付して、歌詞も引用する。




Old man go to the river
To drop his bale of woes
He could go if he wanted to
It's just a boat to row, you know
Listen to me now

Blue river keep right on rolling (blue river keep right on rolling)
All along the shore line
Keep us safe from the deep and the dark (keep us safe from the deep)
'Cause we don't want to stray too far

Spent the day with my old dog Mo
Down an old dirt road
And what he's thinking, Lord, I don't know
But for him, I bet the time just goes so slow
Don't you know

Blue river keep right on rolling (blue river keep right on rolling)
All along the shore line
Keep us safe from the deep and the dark (keep us safe from the deep)
'Cause we don't want to stray too far

Young Rob stands with his axe in his hand
Believing that the crops are in
Firewood stacked ten by ten
For the wife, the folks, the kids
And all of the kin
And a friend, listen to me now

Blue river keep right on rolling (blue river keep right on rolling)
All along the shore line
Keep us safe from the deep and the dark (keep us safe from the deep)
'Cause we don't want to stray too far

No, we don't wanna stray too far


 70歳代になったエリック・アンダースンの映像がネットにあった。

  Eric Andersen - Blue River (Live on eTown)



 ヴァイオリンの調べを聴いて、もしかしたらと思ったらやはり、Scarlet Rivera スカーレット・リヴェラだった。70年代のボブ・ディランとの共演が有名だ。あの「Hurricane ハリケーン」(1975)での音色はロックの歴史に残る。


 〈Old man go to the river〉という冒頭のフレーズ。〈Old man〉となったエリック・アンダースンのこの映像とオリジナル音源とのあいだには五十年ほどの歳月が流れている。歌い方やアレンジが変化している。何よりも声が異なる。声の年輪が深く刻まれている。

 Eric Andersenの音楽家としての人生の流れについて書くことができるほど、彼について知っているわけではない。おそらく、おだやかな流れではなかったように思われる。

 だからこそというべきだろうか、〈Keep us safe from the deep and the dark   深い暗闇から私たちを守れ〉というフレーズが祈りのように響いてくる。