公演名称

〈太宰治「新樹の言葉」と「走れメロス」 講座・朗読・芝居の会〉の申込

公演概要

日時:2025年11月3日(月、文化の日)開場13:30 開演14:00 終演予定 15:30/会場:こうふ亀屋座 (甲府市丸の内1丁目11-5)/主催:甲府 文と芸の会/料金 無料/要 事前申込・先着90名/内容:第Ⅰ部 講座・朗読 「新樹の言葉」と「走れメロス」講師 小林一之(山梨英和大学特任教授)朗読 エイコ、第Ⅱ部 独り芝居 「走れメロス」俳優 有馬眞胤(劇団四季出身、蜷川幸雄演出作品に20年間参加、一篇の小説を全て覚えて演じます)・下座(三味線)エイコ

申込方法

右下の〈申込フォーム〉から一回につき一名お申し込みできます。記入欄の三つの枠に、 ①名前欄に〈氏名〉②メール欄に〈電子メールアドレス〉③メッセージ欄に〈11月3日公演〉とそれぞれ記入して、送信ボタンをクリックしてください。三つの枠のすべてに記入しないと送信できません(その他、ご要望やご質問がある場合はメッセージ欄にご記入ください)。申し込み後3日以内に受付完了のメールを送信します(3日経ってもこちらからの返信がない場合は、再度、申込フォームの「メッセージ欄」にその旨を書いて送ってください)。 *〈申込フォーム〉での申し込みができない場合やメールアドレスをお持ちでない場合は、チラシ画像に記載の番号へ電話でお申し込みください。 *申込者の皆様のメールアドレスは、本公演に関する事務連絡およびご案内目的のみに利用いたします。本目的以外の用途での利用は一切いたしません。

2016年11月3日木曜日

ヴァンフォーレ甲府J1残留

 今日11月3日は、ヴァンフォーレ甲府のJ1残留をかけた試合があった。
 僕は仕事を途中で切り上げ小瀬の中銀スタジアムへ。YBSラジオの中継を聴きながら向かったのだが、駐車場に到着した直後に失点、0:1となってしまった。キーパー河田のミスのようだ。こんな大切な試合でミスから失点とは「降格」の黄信号がともる。早足でスタジアムに急いだが、満員、立ち見の応援となった。もう後半25分を過ぎていた。

 強風にあおられてボールがコントロールできない。チャンスらしいチャンスもない。得点の匂いがしない。今季を象徴しているかのような内容の乏しい試合だった。結局負けてしまったのだが、ライバルのアルビレックス新潟、名古屋グランパスも負けたので、勝点1の僅差でJ1に残留することができた。そのことを告げるアナウンスがあると喜びの声が上がったのだが、敗戦は敗戦、内容も内容だけに盛り上がりには欠けた。

 試合後のセレモニーで佐久間悟監督は「苦しい状況が続きました。恨み悩み、絶望感を感じるようなシーズンでした。このような形ですがJ1に残留できたのは、前を向いて努力し続けた私たちへのサッカーの神様からのごほうびだったのかなと感謝しております」と挨拶した。「指揮官」の言葉としては疑問符が付くが、一人の「人間」の言葉として受け止めれば理解はできる。佐久間さんは正直な人だ。資質としても、監督よりもゼネラルマネージャーに向いている。それでもプロサッカーは結果がすべてだ。その厳しさがある。残留を決めたのは佐久間さんの勝利だ。今季限りで監督は退任し、GMに専念するそうだ。ほんとうにご苦労様でした。

 勝点1の差での残留。2009年12月5日の試合のことを想い出した。この日、J2にいた甲府はJ1昇格を決める試合を闘っていた。最終節時点での勝点が湘南ベルマーレ95、 ヴァンフォーレ甲府94。甲府が勝ち、湘南が引き分け以下になると、甲府はJ1に昇格できる。結果は、甲府は勝利したが湘南も勝利して、湘南が昇格することになった。勝ち点1の差だった。冷たい雨の降る中、そのことが分かるとスタジアムが静まりかえった。

 以前にも記したが、「志村日記」(『東京、音楽、ロックンロール』)2009年12月5日付で、志村正彦はこう述べている。

  京都前のり。民生さんと合流し、飲みに行く。
  民生さんサッカーの話、超詳しい。俺、全然分からん。
  今、甲府はどうなってるんだ?
  甲府がJ1に上がった日は嬉しくて乾杯したな、そういやあ。

 あの日、彼が甲府のことを書いていたのは偶然なのだろうが、なんだか不思議だ。2009年のあの日は冬の雨、今日は風が強かったが快晴だった。甲府盆地を囲む山々は美しい稜線を現していた。2009年と2016年のラストゲームは、同じ勝点1の差で、明暗を分けたことになる。

アウェイ側から見たホームゴール裏。背景の山々は、左側遠くに八ヶ岳、真中に茅ヶ岳など。

 たかがサッカーされどサッカー。所詮はゲームなのだが、ゲームにしては「降格」という厳しさのあるこのゲームは、現実の縮図のようなところがある。それがJリーグの魅力だ。「昇格」があるからこそ「降格」もある。「降格」があるからこそ「昇格」もある。
 昇格や降格、残留争いを何度も経験した甲府の一サポーターから、名古屋グランバスのサポーター(そしてVF甲府の選手でもあった小倉隆史前監督)に対して、「No Rain No Rainbow」という言葉を贈りたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿