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志村正彦ライナーノーツ/芥川龍之介の偶景/ここはどこ?-物語を読む/〈甲府 文と芸の会〉……
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2023年3月31日金曜日
「黒服の人」―音による表象 [志村正彦LN331]
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志村正彦・フジファブリックの「黒服の人」に戻りたい。 5分50秒ほどの長さを持つ曲である。イントロは静謐でありながらどこかに不穏な響きもある。歌詞の世界に入ると、冬の〈とても寒い日〉の〈小さな路地裏通り〉で、歌の主体が〈牡丹雪〉〈車の轍〉の〈雪〉へ、〈黒服の人〉、〈笑ったあな...
2023年3月22日水曜日
2009 WBCテーマソング『Sugar!!』[志村正彦LN330]
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今日の「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」決勝戦。日本がアメリカを3対2で下して勝利。7戦全勝で3大会ぶり3回目の優勝。野球、ベースボールの素晴らしさを久しぶりに堪能した。 WBC、というと思い浮かぶのは、志村正彦・フジファブリックの『Sugar!!』。...
2023年3月12日日曜日
「黒服の人」―主体の眼差し [志村正彦LN329]
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志村正彦・フジファブリック「黒服の人」は、2005年2月、四季盤シングルの最終章、冬盤「銀河」のB面曲として発表された。歌詞を引用する。 「黒服の人」(作詞・作曲:志村正彦) 並ぶ黒服の人 空から降る牡丹雪 小さな路地裏通りで 笑ったあなたの写真を 眺めてみ...
2023年2月26日日曜日
「黒服の人」―ドラマ「雪女と蟹を食う」[志村正彦LN328]
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昨年の夏から半年ほど「茜色の夕日」について断続的に書いてきた。一月ほど休止したが、このブログを再開したい。冬ももう終わりつつあるが、四季盤シングルの冬盤「銀河」のB面曲「黒服の人」を取り上げる。 Gino0808の漫画「雪女と蟹を食う」がテレビ東京系「ドラマ24」枠でドラマ化...
2023年1月29日日曜日
《痕跡として有りつづける、有るもの》-『茜色の夕日』12[志村正彦LN327]
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志村正彦の聴き手であれば、一人ひとり、忘れることのできない『茜色の夕日』があるだろう。この曲との出会いの時。この曲の想いが真に迫ってきた時。その《時》あるいはその《時々》において、聴き手はこの曲に触発される。〈少し思い出すものがありました〉という志村の声に誘われるようにして、何...
2023年1月22日日曜日
〈リアルな思い〉と客観的な視線-『茜色の夕日』11[志村正彦LN326]
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『若者のすべて』が収録された3rdアルバム『TEENAGER』は、〈十代〉をめぐる一種のコンセプト・アルバムである。〈二十代〉の後半になった志村正彦は、このアルバムで〈十代〉を振り返ろうとした。志村は『若者のすべて』についてこう語っている。(『音楽と人』2007年12月号イン...
2023年1月8日日曜日
故郷と東京、〈十代〉と〈二十代〉-『茜色の夕日』10[志村正彦LN325]
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新年が明けた。今年もよろしくお願いします。 このブログでは毎年十二月の最後にその年の出来事を振り返ってきたが、昨年末はそれができなかった。2023年の最初の回で少し、昨年のことを書きたい。富士吉田を何度か訪れたことについてである。 一月、下吉田駅の志村正彦パネルを見て、列車...
2022年12月31日土曜日
番組『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ』、この十年[志村正彦LN324]
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一昨日12月29日、TBSの番組『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ〜私を支えた歌詞SP2022〜』を見た。名曲の「心に刺さった歌詞」に注目し、その魅力を再発見する歌詞に特化した四時間の音楽番組である。今回は「グッとフレーズ」「感謝ソング」「青春ソング」の三つのテーマの名曲が世...
2022年12月18日日曜日
第三次の語りと声 『茜色の夕日』と『若者のすべて』-『茜色の夕日』9[志村正彦LN323]
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『茜色の夕日』と『若者のすべて』の語りの構造にはある共通点がある。その構造を視覚的に表した図をまず示したい。 二つの歌ともに、語りの枠組は、一人称の話者であり歌の主体である〈僕〉の観点によって構築されている。〈僕〉は都市の街路を歩いていく。これを第一次の語りとしよう。図の青い...
2022年12月4日日曜日
時を経た成熟-『茜色の夕日』8[志村正彦LN322]
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今回は、ユニットⅣの歌詞について考えてみたい。 5e 僕じゃきっと出来ないな 5e 本音を言うことも出来ないな 5e 無責任でいいな ラララ そんなことを思ってしまった この箇所について、『茜色の夕日』スタジオ収録の四つの音源を聞き比べてみた。以前にも書いたことがあるが...
2022年11月20日日曜日
〈醒めた客観視〉-『茜色の夕日』7 [志村正彦LN321]
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『茜色の夕日』はユニットⅢまで進むと、ある変化が現れる。この箇所を引用してみよう。 3a 茜色の夕日眺めてたら 少し思い出すものがありました 3b 短い夏が終わったのに今、子供の頃の寂しさがない 3c 君に伝えた情熱は呆れるほど情けないもので 3d 笑うのをこらえている...
2022年11月6日日曜日
話法の原点-『茜色の夕日』6 [志村正彦LN320]
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1a 茜色の夕日眺めてたら 少し思い出すものがありました この語り口、話法を編み出したことが、志村正彦の歌の原点であった。 〈茜色の夕日〉の〈日〉太陽という自然の景色、〈茜色〉の色彩感、夕方という時間。〈眺めてたら〉の〈眺める〉という動詞、主体の眼差。〈てたら〉は、〈眺...
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