僕は参加できなかったが、昨日、クボケンジ「夕方5時のチャイムからのクボの宵」が富士吉田市民会館小ホールで開催された。ネットの情報によると、曽根巧(ギター)・山本健太(キーボード)による3人編成、ライブ本編で志村正彦・フジファブリックの「タイムマシン」「若者のすべて」、本編最後がメレンゲ「ビスケット」。アンコール1曲目がメレンゲ「火の鳥」アンコール2曲目が「笑ってサヨナラ」だったそうだ。「ビスケット」「火の鳥」「笑ってサヨナラ」が終わりの三曲となった。「ビスケット」と「火の鳥」についてはこのブログで何度か書いてきた。クボケンジの志村への深い想いが込められた歌であると共にそれを普遍的なものへと昇華していったかけがえのない作品だ。そして志村の「笑ってサヨナラ」。この歌についてはいまだにここに書くことができないでいるが。この三曲は富士吉田という場で歌われるのにふさわしい。
7月には2009年ツアー映像作品の上映会がある。志村正彦の生が閉じられて十年となる今年、みんなで彼を想う時を過ごせる機会が増えるだろう。
今日の本題に入ろう。
以前から何度か書いているが、志村正彦・フジファブリックの『コンプリート・シングルAB面集』がリリースされることが僕の夢である。
事実上のベスト盤である『SINGLES 2004-2009』は現在も購入可能なので、購入不可能な『シングルB面集 2004-2009』の単独盤としての発売でもいいのだが、できることならA面とB面を合わせたアルバムが発売されないかとずっと願っている。
CD『SINGLES 2004-2009』は、コンプリート・シングルA面集(全11曲)として2010年6月30日に初回生産限定盤(DVD2nd ビデオ・クリップ集「FAB CLIPS 2」付)、2010年9月1日に通常版が発売された。
CD『シングルB面集 2004-2009』はコンプリート・カップリング集(全14曲)として2010年6月30日に『FAB BOX』【完全生産限定 BOX】中の1枚として発売された。シングルA面集とB面(カップリング)集は同じ日にリリースされたことになる。
A面集とB面集の全曲を挙げてみよう。
『SINGLES 2004-2009』
1. 桜の季節 (5:11)
2. 陽炎 (4:56)
3.赤黄色の金木犀 (3:58)
4.銀河 (5:04)
5.虹 (4:45)
6.茜色の夕日 (5:41)
7.蒼い鳥 (6:43)
8.Surfer King (4:30)
9.パッション・フルーツ (4:17)
10.若者のすべて (4:56)
11.Sugar!! (4:11)
『シングルB面集 2004-2009』
1.桜並木、二つの傘 (4:57)
2.NAGISAにて (3:11)
3.虫の祭り (5:13)
4.黒服の人 (5:50)
5.ダンス2000 (4:41)
6.蜃気楼 (5:56)
7.ムーンライト (4:24)
8.東京炎上 (4:27)
9.Day Dripper (4:19)
10.スパイダーとバレリーナ (3:02)
11.Cheese Burger (1:07)
12.セレナーデ (4:25)
13.熊の惑星 (3:02)
14.ルーティーン (3:38)
A面集が11曲とB面集が14曲、合わせて25曲になる。シングルは11枚あるが、6th、9th、10thシングルのカップリング曲が2曲あるのでこの曲数となる。事実上のベスト盤である『コンプリート・シングルAB面集』の25曲は、歌詞、楽曲、アレンジ、演奏、どの観点から言っても、日本語ロックの最高水準にある。個人的にはこの50年の日本語ロックのベスト盤中のベストだと断言する。
この25曲にボーナストラックとしてあと5曲を追加して30曲のベスト盤を作成するとしたらどういう選曲になるだろうか。ファン一人ひとりで違ってくる。あれこれと考えてみるのもいいだろう。僕の好みからすると、「浮雲」「笑ってサヨナラ」(『アラモルト』収録)、「花」「夜汽車」(『フジファブリック』収録)、「タイムマシン」(『CHRONICLE』収録)になる。志村の人生を振り返るという視点で選んだ。叙情的でアコースティックな曲調が多い。この5曲を加えた全30曲が、僕の志村正彦・フジファブリックのベスト盤になる。
そして前回の話につながるが、このアルバムは「桜の季節」で始まり「ルーティーン」で閉じられることになる。
このブログを読んでいただいている方々はどんな選曲をするでしょうか。
コンプリート・シングルAB面集やベスト盤のリリースを待ち望むのは自分にとってでもあるが、それ以上に、これを贈りたい人が何人もいるからだ。現在もそしておそらく未来にも。そのためにパッケージされたアルバムが存在してほしい。志村の歌詞をまとめた小詩集が付けばさらによい。志村正彦・フジファブリックから贈り物のように届けられた作品を誰かに贈り物として届けたいのである。
2019年の夢である。
0 件のコメント:
コメントを投稿